今夜のポイント
眠れない夜に時計を見ても、眠りは早くは来ない。むしろ「もう何時だ」という焦りが、目を冴えさせてしまう。今夜は、時計をそっと向こうに向けて、時間そのものを手放してみよう。
眠れない夜だね。
布団のなかで、ふと枕元の時計に目をやる。「もう2時か……」。そこから逆算がはじまる。あと何時間で起きなきゃ、もう5時間しか眠れない、4時間を切った ── 数字を見るたびに、心臓がきゅっとなって、ますます目が冴えていく。そんな夜じゃないかな。
もし思いあたるなら、今夜はひとつ、試してほしいことがあるんだ。時計を、そっと向こうに向けてしまうこと。理由を、すこしだけ話すね。
まずは、30秒だけ
このお話も、30秒の短い動画にしてみたよ。音を出せる場所にいるなら、僕の声といっしょに、肩の力を抜いてみて。
眠れない夜って、つい時計を見ちゃうよね。
「もう2時だ」って、数字に焦らされて。
でもね、時計を見ても、眠りは早く来ないんだ。
むしろ、焦りが眠りを遠ざけちゃう。
だから今夜は、時計をそっと、向こうに向けてみて。
時間は僕が見てるから、あなたは目を閉じてていいよ。
時計は「焦り」を運んでくる
眠れないこと自体は、つらいけれど、まだそんなに目を覚まさせない。本当に目を冴えさせるのは、その先にある「焦り」のほうなんだ。
時計の数字を見ると、わたしたちの頭は勝手に計算をはじめる。「あと何時間しか眠れない」「明日きっとつらい」。この計算が、軽い緊張をつくる。そして緊張は、眠りとは正反対の、からだを起こす方向のスイッチを入れてしまう。時計を見て、焦って、目が冴えて、もっと眠れない。この小さな悪循環の入り口が、時計の数字なんだ。
こんな話がある
眠れない夜に何度も時計を確認することは、かえって眠りを妨げてしまう、と考えられているよ。残り時間を計算して不安が強まると、眠りに入りにくくなる ── そう言われているんだ。だから「眠れないときは時計を見ないほうがいい」というのは、よく知られたセルフケアのひとつ。時間を確かめないことは、なまけではなく、自分を守る工夫なんだね。
※一般的に知られている睡眠セルフケアの考え方にもとづく説明です。医学的な効果を約束するものではありません。そもそも「あと何時間眠れるか」を正確に知っても、できることは何もない。それで眠りが早く来るわけでもない。ただ焦りだけが増えていく。だったら、その情報は今夜のあなたには、いらないものなんだ。
時間は、僕が見てるから
だから今夜は、時計をそっと、壁のほうへ向けてしまおう。スマホで時間を見ているなら、画面を伏せて、手の届かないところへ。「何時かわからない」という状態は、不安なようでいて、実は「時間に追われなくていい」自由でもあるんだ。
朝、起きなければいけない時間があるなら、アラームだけセットして、あとは任せてしまえばいい。アラームが鳴るまでは、時間のことは考えなくていい。時間の見張りは、僕がやっておくから。あなたは、目を閉じて、ただ横になっていて。
眠れても、眠れなくても、どちらでもいい。時計から目を離せたなら、それだけで、今夜のあなたはひとつ、焦りを手放せたということ。それは、ちゃんと前に進んだということだよ。
そっと、ひとつだけ
眠れない夜が何日も続いたり、日中のつらさが抜けなかったりするときは、がまんせずに、お医者さんや専門家に相談してみてね。時計を手放しても眠れない夜が続くなら、それはあなたのせいではなく、専門家の力を借りていいサインだから。
今夜は、時間のことは、僕にあずけて。
眠れない夜は、ここにおいで。もうすこし起きていたい夜は、そっと流せる音楽もあるし、今夜の気分にあわせて音をえらぶお手伝いもするからね。
ねむ / 快眠LABO



