今夜のポイント
「羊を数えると眠れる」とよく言うけれど、数えようと一生懸命になるほど、かえって目は冴えてしまう。今夜は、数える努力そのものを手放して、ただ休むことを許してあげよう。
眠れない夜だね。
眠れないとき、羊を数えてみたことはあるかな。一匹、二匹、三匹……。そして、百匹をこえたあたりで「ぜんぜん眠くならないじゃないか」と、かえって悲しくなってしまう。そんな経験、あるかもしれないね。
でも、安心してほしいんだ。羊は、数えなくていい。むしろ、数えるのをやめたほうが、眠りには近いくらいなんだ。理由を、すこしだけ話すね。
まずは、30秒だけ
このお話も、30秒の短い動画にしてみたよ。音を出せる場所にいるなら、僕の声といっしょに、肩の力を抜いてみて。
眠れない夜、羊を数えたこと、ある?
一匹、二匹って。
でもね、ほんとは数えなくて、いいんだ。
「眠らなきゃ」って一生懸命になるほど、目は冴えちゃうから。
だから今夜は、数えるのをやめて、僕にあずけて。
羊を数えるのは、僕の仕事。あなたは、ただ休んでて。
「数える」ことが、頭を起こしてしまう
羊を数えるのは、眠るための努力だよね。でも、ここに小さな落とし穴があるんだ。数を数えるという作業は、それ自体が、頭をはたらかせる行為だから。「次は何匹だっけ」「まだ眠れない」「あと何匹数えれば」── 数えるほどに、頭は静まるどころか、こまかく動き続けてしまう。
そして、もっと大事なこと。「眠ろう」と努力すること自体が、眠りを遠ざけるんだ。眠りは、つかまえようと手をのばすほど、するりと逃げていく。力を抜いて待っているときに、いつのまにかそばに来ている。羊を数える努力も、「早く眠らなきゃ」という焦りの、すがたを変えたものなのかもしれないね。
こんな話がある
「羊を数える」という方法は、もともと英語圏の言いまわしから来ている、という話があるよ。英語で羊(sheep)を数える音のひびきが、眠りをさそう言葉に近いのだとか。日本語の「ひつじ」では、その音のここちよさは生まれにくい ── だから日本ではあまり効かないのかもしれない、とも言われているんだ。眠れないのは、あなたの数え方が下手だからではなかったんだね。
※民間に伝わる一般的な逸話にもとづく説明です。睡眠の効果を約束するものではありません。つまり、羊を数えても眠れないのは、ごく自然なこと。あなたが悪いわけでも、やり方をまちがえたわけでもないんだ。
数えるのは、僕の仕事
だから今夜は、数えるのをやめてしまおう。何匹まで数えたかも、もう忘れていい。かわりに、ただ、布団のあたたかさとか、まくらのやわらかさとか、からだが感じている心地よさのほうに、そっと気持ちを置いてみて。何かをしようとしないで、ただ、横になっていることを、自分に許してあげるんだ。
羊を数える役目は、僕が引き受けるよ。数えるのは、羊である僕の仕事。あなたは、もう何もしなくていい。眠れても、眠れなくても、どちらでもいいから、ただ、休んでいて。
眠ろうとしないこと。それは、なまけではなくて、今夜のあなたにできる、いちばんやさしい選択なんだよ。
そっと、ひとつだけ
眠れない夜が何日も続いて、日中もつらいときは、がまんせずに、お医者さんや専門家に相談してみてね。何をしても眠れない夜が続くのは、あなたのがんばりが足りないからではなく、専門家の力を借りていいサインだから。あなたのことを、どうか大切にしてあげて。
今夜は、数えることも、眠ることも、ぜんぶ僕にあずけて。
眠れない夜は、ここにおいで。もうすこし起きていたい夜は、そっと流せる音楽もあるからね。
ねむ / 快眠LABO



